2013年05月12日

「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ 作:太田直子 光文社新書



内容 Amazonより引用
映画の字幕翻訳は、普通の翻訳と大きく違う。
俳優がしゃべっている時間内しか翻訳文を出せないので、セリフの内容を100パーセント伝えられない。
いうなれば字幕は、「要約翻訳」なのである。
映画字幕翻訳を始めて約20年、手がけた作品数は100本余りの著者が、外国映画翻訳の舞台裏、気になる日本語などについて綴る。

感想
いつもドイツ関係でお世話になっているありちゅんさんが、この作者の新書をブログで紹介されていたのですが、最初にこっちを読んでみようと思い、楽天の「フルイチオンライン」で購入。

ちょうど良い薄さで、読みやすく、GWの時に読みました。

字幕翻訳家関係で読んだのは、戸田奈津子さんの書「字幕の中に人生」(だったと思う。)
後もう1冊読んだのだが、題名を忘れてしまった。(^_^;)

映画は絶対字幕派の自分。
(海外ドラマは出来れば吹き替え派)
字幕が下手とか合ってないとか個人的にはそんな事関係ない。
よく指摘する方がいますが、そんな人ほど、是非、この本を読むことをお薦めする。

字幕はあってないように思わせるのが、本当のプロ。
まったく分からない言語をあたかも、分かったかのように、思わせるのが基本(理想?)だそうだ。
 
ごもっとも!!

字幕屋さんは、忍者のように、むっちゃ重要だけど、表舞台には出れない存在なのではないかな?

もともと、
メイキングや裏方事情を知るのが大好きな、ich。(映画館では絶対エンドロールまで見る。)
脚本の作り方は勉強したけど、字幕は憧れてはいたが、元来語学が苦手で、勉強するまではしなかった。
こんな面白い本があったなんて嬉しくてたまらなかった。

簡単に言ってしまえば(シュールにかな?)字幕屋さんの愚痴。(^_^;)
お友達の仕事の愚痴を聞いている感覚で読めてしまう。
うん、面白かった。

以前から疑問だったのが、
「同じ作品なのに、どうして、字幕翻訳の人と吹き替え翻訳の人の名前が別人なのか」
という事だった。 
読んで納得。
字数が違うし、吹き替えは、口の動きを見ないと出来ないという事だった。
ドイツ作品で自分がいつも愚痴る、英語吹き替え版。口の開きと聞こえてくる言語が違って違和感ありありだから、だったら日本語吹き替えで見るという苦肉の策。
そんな感じで何気に見ていたが、よく見ると、言葉尻は合っている事に気がつく。 
お~これかあ~と感心。
声優さんの器量もあるが、翻訳台本家の器量もあるんだなあ~、尊敬ものでした。

昔は子供向けの作品には吹き替えが~だったらしい。
そういえばそうだ。
観客が幼稚化しているのかも?

字幕は日本独特の文化だと聞いた。(外国は吹き替えてしまうのが支流。)
だったら、このすんばらしい文化を残していこうじゃないですか!!
益々、字幕派を貫くと決めた1冊でした。

ありちゅんさん、よい本をご紹介して下さって、ありがとうございました。(danke!)
posted by takbout=たあぼう at 10:21| 山梨 ☔| Comment(0) | 読書感想の事 | 更新情報をチェックする
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